
NFTを買ったりブロックチェーンゲームをやるのにメタマスクが必要って聞いたんだけど、何それ?

メタマスクってのは、仮想通貨やNFTを保管できるデジタルの財布(ウォレット)のようなものだよ。イーサリアム関連の暗号資産を保管できるんだ。
メタマスクについてよくわからない方や、イーサリアム関連のNFTやブロックチェーンゲームを楽しみたい方に向けて、メタマスクの作り方と具体的な利用方法について解説します。
この記事では、実際の画像でメタマスクを作る方法を説明しているので、読み進めながら手を動かすことでメタマスクを作れます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
メタマスクとは
メタマスクはイーサやPolygon(ポリゴン)のように、イーサリアム関連のNFTやトークンを保管できる仮想通貨ウォレット(財布)。Googleの拡張機能に搭載されているのが特徴です。
メタマスクを使うことで、コインチェックやバイナンスのような取引所や、イーサリアムをベースとしたゲームやプラットフォームから暗号資産を送受信できます。
現状、取引所から直接送受信できるNFTゲームやプラットフォームは数少なく、メタマスクのような仮想通貨ウォレットはほぼ必須とも言えます。
たとえば、世界最大手のNFTプラットフォームのOpenseaはイーサリアムチェーンを利用しているので、メタマスクを使わないとNFTを購入できません。
イーサリアム上では、暗号資産を使ったサービスが活発に開発・リリースされています。暗号資産のゲームやNFTに関心のある方にとってメタマスクの利用はほぼ必須と言ってもよいでしょう。
メタマスクのメリット
メタマスクのメリットは下記の通りです。
- 取引所の不備から暗号資産を保護できる
- さまざまなゲームやプラットフォームを利用できる
- 仮想通貨をスワップ(交換)できる
各内容について詳しく解説します。
取引所の不備から暗号資産を保護できる
暗号資産を取引所からメタマスクに保管することで、取引所がハッキングされたり何かしらの不備で暗号資産が取り出せなくなるリスクを回避できます。
実際、2018年1月に仮想通貨NEMが取引所から流出される事件がありました。
メタマスクは取引所に依存せず、完全に自己管理することになるので取引所を狙ったハッキングから暗号資産を守ることができます。
さまざまなゲームやプラットフォームを利用できる
メタマスクを使うことで、取引所のウォレットが対応していないゲームやプラットフォームを利用できます。
メタマスクで利用できるゲームやプラットフォームの一例は下記の通りです。
- Opensea
- THE SANDBOX(ザ・サンドボックス)
- PancakeSwap
THE SANDBOX(ザ・サンドボックス)は唯一、コインチェックが取引対応しているので、メタマスクかコインチェックの口座解説していれば利用可能です。
コインチェックの口座開設は、下記の記事で詳しく解説しています。
CoinCheckの開設方法とビットコインを買う方法を解説!

イーサリアムを使ったブロックチェーンゲームが多いから、イーサリアム系の暗号資産を保存できるメタマスクはほぼ必須とも言えるんだよね。
仮想通貨をスワップ(交換)できる
スワップとは、仮想通貨を別の通貨へ交換することです。日本の取引所に上場していない仮想通貨を、メタマスクでスワップすることができます。
たとえば、Roninという仮想通貨は、国内の取引所で入手できませんがメタマスクでスワップすることで入手できます。
仮想通貨のスワップは、UniswapやPancakeSwapというプラットフォームが有名ですが、メタマスクでもスワップできるので覚えておくとよいでしょう。

手に入れたい仮想通貨があるときは、メタマスクでスワップできるか調べてみることがおすすめだよ!
メタマスクのデメリット
メタマスクのデメリットは下記の通りです。
- イーサリアム系のブロックチェーンに限られる
- 利用できるブラウザが限られる
- セキュリティ面に不安がある
各内容について詳しく解説します。
ビットコインを保管できない
メタマスクはイーサリアム系のブロックチェーンに対応しているので、ビットコインのブロックチェーンに対応していません。仮想通貨の中でも一番価値が高いビットコインが保管できないのは大きなデメリットです。
メタマスクを接続できるブロックチェーンは下記の通りです。
- ETH(イーサリアム)
- BSC(バイナンススマートチェーン)
- Polygon(MATIC)
- Avalanche
- Fantom
- KCC
- xDai
- OKEx Chain
- Harmony
- HECO Chain
接続できるブロックチェーンは続々と増えていますが、近年人気のソラナやリップルのブロックチェーンには非対応。まだ利用できる内容が限られているのが現状です。
利用できるブラウザが限られる
メタマスクで利用できるブラウザは下記の通りです。
- Google Chrome
- FireFox
- Opera
- Brave
iOSに搭載されているSafariや、Windowsに標準搭載されているMicrosoft Edgeに対応していない点がデメリットになります。
セキュリティ面に不安がある
メタマスクはインターネット上で暗号資産を保管するウォレットなので、ハッキングされる可能性があります。
なかでも、仕事依頼と偽ってウイルスを仕込んだファイルを送り、それを開いたら暗号資産をハッキングされたという事例がとても増えています。
⚠️注意喚起⚠️
— yk @NFT_Polygon (@yk_ewokaku_nft) March 13, 2022
NFT経由でお仕事依頼を装って、ウイルスを送ってくる詐欺に合いました。
幸いにも私の端末はキッズケータイ並のセキュリティなので被害には合いませんでしたが危なかったので注意喚起。DMにてお仕事の依頼をしたいというメッセージが届きました。数回やり取りを交わしました。続きます↓
ほかにも、Openseaを装ったメールを送って、メタマスク内のNFTをハッキングする事例も増えています。
どうやらOpenSeaを装ったメールから署名を要求する手口のハッキング被害が多発しているようです。
— NFTランキング 🏆 konipu.eth (@konipu_nft) February 20, 2022
被害に遭われた方からすると今更かもしれませんが、署名する場合は誰と何を契約するのかしっかりと確認してください。メールに記載のURLからの署名は尚更注意してください。
↓
Openseaに限らず、ブロックチェーンのプラットフォームやサービスを装ったフィッシングサイトの存在があることを意識することが大事。プラットフォーム先から連絡が来た場合は、公式のURLと正しいか必ずチェックしましょう。
メタマスクの作り方
メタマスクの作り方について、実際の画像を用いて解説します。実際にパソコンを操作しながら作ってみてくださいね。
まず、Google Chromeのウェブストアを開き、ストア内検索で「metamask」と入力します。

上記のようにキツネのようなアイコンがメタマスクの特徴です。「Chromeに追加」ボタンを押します。

上記の画面が表示されたら「拡張機能を追加」ボタンを押しましょう。

画面下にある「開始」ボタンを押します。

メタマスクを初めて登録する場合は、画面右にある「ウォレットを作成」をクリックします。
以前メタマスクを作ったことがある場合は、画面左の「ウォレットをインポート」から復元するという仕組みです。

上記の画面はMetamaskの品質向上に協力するかどうかの選択なので、どちらのボタンを押しても問題ありません。
特に気にならない方であれば「同意する」ボタンを押して協力しましょう。

次に、メタマスクのパスワードを設定していきます。
任意のパスワードを入力したあと、③のチェックボックスをクリックして「作成」ボタンをクリックしましょう。

上記の画面は、メタマスクを使用する際に利用する「シークレットリカバリーフレーズ」の注意事項について説明しています。
上記動画の内容を簡潔にまとめると下記の通りです。
メタマスクにログインするには、12個の単語で構成される「シークレットリカバリーフレーズ」というマスターキーを所有します。
シークレットリカバリーフレーズは再発行できないので、忘れることがないように紙に書いたり安全な場所へ保管しましょう。
もしも第三者にリカバリーフレーズが知られると、不正ログインされてウォレット内の暗号資産を取られてしまいます。
上記の内容を確認したら「次へ」ボタンを押しましょう。

自分のバックアップフレーズを確認する画面が表示されます。
①の黒い部分をクリックすると、先ほど解説した個人のシークレットリカバリーフレーズ(バックアップフレーズ)が表示されます。
フレーズの内容だけでなく単語の順序も重要なので、そのままの内容を紙に書いたりして保存しましょう。
内容を確認したら「次へ」ボタンをクリックします。

画面上にある入力欄へ、自分のシークレットリカバリーフレーズを順番通り入力します。
入力したあと「確認」ボタンをクリックします。

上記の画面が表示されたら「すべて終了」ボタンを押してメタマスクの作成完了です。
メタマスクの利用機会は増え続ける
イーサリアムを使った仮想通貨やブロックチェーンゲームは年々増え続けています。また、企業が仮想通貨を使って資金を集めるICO(イニシャルコインオファリング)によく利用されているのも特徴です。
上記のことから、イーサリアム系の暗号資産を保管できるメタマスクの利用機会は今後も増えることが予想できます。
NFTやブロックチェーンゲームに関心がある方は、この記事をきっかけにメタマスクを作ってみてくださいね。
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